
備後の気品備わる和紙の糸
従来の和紙糸との違い…ぜひ、お試しください!!
※備和【Binwa】は、平成29年1月27日に商標登録が確定しました。
備後撚糸株式会社の情報誌「びんねんニュース」配信開始!!
備後撚糸株式会社の情報誌「びんねんニュース」のPDFファイルを弊社公式サイトにて配布しております。ぜひダウンロードの上、ご覧ください!!
備和(Binwa)とは
備和(Binwa)とは備後撚糸株式会社のオリジナルの和紙糸で、
大きく分けて2種類に分類しております。
All Paper (和紙100%糸)
Two ply mix(合撚糸)
和紙糸とは、文字通りの「和紙から創られる糸」。
備和(Binwa)は白川製紙株式会社にて糸にすることを前提に抄造された高品質の紙を原料とし、備後撚糸株式会社の撚糸技術で生まれた新しいコンセプトのオリジナルの和紙糸です。
用途に応じて使い分けて頂ける様に、All Paper(和紙100%糸)とTwo Ply mix(合撚糸)の2種類を開発致しました。
織物や編物、あるいは生地組織に応じて様々な使い分けが可能です。
現在、デニムやユニフォームをはじめとして、浴用タオル、ショール、ニット、帽子、鞄、文具関係、医療関係、帆布製品になど、さまざまなものづくり職人や関係者の手によって新製品が開発されています。今まで使っていた素材を和紙糸に変えることで従来にないメリットが生まれればこの上ないと考え、弊社としましても日夜、和紙糸の企画開発・広報活動に明け暮れています。
和紙糸は天然繊維であり、環境対策の視点で捉えたとしても「焼却は問題ない・地中分解もされる」という面から、ロハスという切り口や、エコ素材、環境保全という観点でもご検討いただけるかと存じます。。
スポーツ用資材、農業用途等にもさまざまな使い道はあると思いますので、和紙糸関連製品をご検討いただける方はぜひとも弊社まで、気軽にご連絡ください。
ぜひ、従来の和紙糸との違い…お試しください!
*備和(Binwa)の原料である和紙は、手漉きではなく、手漉きの製法を忠実に量産用として機械化された丸網ヤンキー抄紙機にて抄造されたものになります。この機械によって抄造された和紙のみを原料として糸にしております。これも備和(Binwa)のこだわりのひとつです。
備後撚糸の和紙糸のこだわり
和紙糸(備和)について
和紙糸 – 織物用 –

備和(Binwa)の織物用の和紙糸は、All PaperタイプとTwo Ply Mixタイプ(合撚)の2種類をラインナップ。
製品用途に応じてお選び下さい。主にデニムなどに採用。
- ALL PAPER 11(11/-):備和(Binwa)のAll Paperタイプになります。
- TWO PLY MIX 12(12/-):備和(Binwa)のTwo Ply Mixタイプになります。和紙66%、エステル34%の比率で強撚加工をしております。
- ALL PAPER 18(18/-):備和(Binwa)のAll Paperタイプになります。
- TWO PLY MIX 21(21/-):備和(Binwa)のTwo Ply Mixタイプになります。和紙70%、エステル30%の比率で強撚加工をしております。
- ALL PAPER 30(30/-):備和(Binwa)のAll Paperタイプになります。
和紙糸 – 編立用 –

備和(Binwa)の編立用の和紙糸は、Two Ply Mixタイプ(合撚)をラインナップ。 和紙とポリエステルフィラメントを特殊な方法で強撚した編立性抜群の糸になります。
他の和紙糸と比べて是非とも編立性をご確認下さい。天竺、鹿の子、フライス、裏毛など様々な編立に対応。
- TWO PLY MIX 12(12/-):備和(Binwa)のTwo Ply Mixタイプになります。和紙66%、エステル34%の比率で強撚加工をしております。
- TWO PLY MIX 18(18/-):備和(Binwa)のTwo Ply Mixタイプになります。和紙50%、エステル50%の比率で強撚加工をしております。
- TWO PLY MIX 21(21/-):備和(Binwa)のTwo Ply Mixタイプになります。和紙70%、エステル30%の比率で強撚加工をしております。
- TWO PLY MIX 27(27/-):備和(Binwa)のTwo Ply Mixタイプになります。和紙60%、エステル40%の比率で強撚加工をしております。
和紙糸ができるまで
抄紙
スリット 撚糸和紙糸の工程動画






和紙糸ユーザーズ
備後撚糸さんが作る和紙糸(備和)の魅力
備後撚糸さんの和紙素材の魅力は、日本人の知恵や技術を過去に終わらせる事ではなく、未来に向かっている事です。和紙は、知恵と機能の素材です。
そもそも、ひと言で紙と云いますが、洋紙と和紙では全く別モノです。洋紙は、まるでバインダーで固めた様な作り方をしますが、和紙は植物の繊維を生かす様に作られております。そして、洋紙は、印刷技術で発達した素材ですが、和紙は機能の素材です。日本家屋に和紙が多くあるのは、この機能のためです。これらはまるで、見えるモノを思考する西洋の美と、見えないモノも思考する東洋の美の見識の違いの様です。
それでは、なぜ、日本家屋に和紙が多く使われているかという機能を私なりの解釈で説明します。
一般的には、和紙が日本家屋に使われているのは、美意識としてですが、むしろ生活の知恵と機能として使われた素材です。それは、夏は高温多湿で冬は乾燥する、この日本の風土に適した素材だからです。和紙は湿気ある夏に水分を吸収し、乾燥期の冬に水分を吐き出します。このように和紙が呼吸する事で快適な空間を作っております。この発想を衣服内気候に置き換えたのが和紙糸素材であり、それを使った和紙のテキスタイルです。これらの機能で、和紙素材は、夏涼しくて冬暖かいです。和紙を木綿と比較すると、和紙は木綿の10倍の吸水性があります。そして木綿の3分の1の重量です。
最近、私自身も製作した和紙デニムと和紙ポリエステル鹿の子のポロシャツや、和紙ダンガリーのシャツを普段より着ておりますが、寒暖の厳しい時にも快適ですし、今時分の炎天下の夏にも、汗ばむ事なく快適です。そして、現代の日本は、どこに居てもエアコンがあり一見快適ですが、エアコンの効いた所に長く居ると乾燥します。水分を調節機能のある和紙素材は、これらを制御し快適です。また、これまでの天然素材で無かった新たな着心地を楽しんでおります。
そういう意味で、和紙素材は、言葉のイメージから太古の様でありますが、むしろ、未来の素材と云えると思います。

浜井弘治 氏
Exhibitonでファッションのメカニズムをテーマとしたインスタレーションを発表。
残糸Tシャツ、残糸デニム、ステッチシャツ、バクテリアシャツ、ガラ紡デニム、和紙デニム、柿渋フライトジャケット、オーガニックコットンバッグ、スパッタリングジャケットなどのローテク+ハイテク製品を大量生産の中の一点ものをコンセプトにしたアパレル製品を展開する。
(株)うるとらはまいデザイン事務所
http://hamaikoji.jp
「備和との出会い」
「和紙」は現在考えうる最後の天然繊維だと認識しています。「和紙」とは自身の生きようとする力が様々な効能を生み出す高機能素材なのです。洋紙とは違い抄紙過程で生み出される和紙本来の通気性が最たる物ではないでしょうか。
「備和」は、和紙の特性を最大限に引き出すことに成功した糸です。もちろん、「備和」の開発にも計り知れない苦労があったと聞いております。備後撚糸さんの培ってきた技術、職人さん達の撚糸への思い、社長の熱意の賜物だと思っております。
紙糸は多くのニッターが一度は挑戦している素材ですが、これまで丸編として確立出来ている話は聞いたことがありませんでした、弊社もその中の1社に過ぎないニッターだったと思います。この糸に出会うまでは…
多くの紙糸を手にしてまず初めに感じることは、「硬さ」なのです。しかしこの硬さこそが紙糸の特徴の「シャリ感」を生み出す大事な要素なのです。
丸編機は何本もの糸を一気に機械に挿入して高速で編み立てることで生産性を上げるのが特徴なんですが、この「硬さ」が邪魔でした。
「備和」は和紙の持つ「シャリ感」を壊すことなく、糸に「粘り」と「しなやかさ」を持たせた今までにない紙糸なのです。この糸を使うことで今までは紙糸では編立が不可能だろうと考えられていた編み組織を編み立てる事が可能になりました。弊社としても「備和」を使いカットソーとして紙糸を世に広めたいと思います。
織物のもちろんですが、カットソーとしての紙糸の可能性を大きくした画期的な糸なのです。

山崎繊維工業株式会社 山崎氏
備後撚糸株式会社について
お問い合わせ
備後撚糸株式会社
TEL. 084-958-3355
光成明浩(和紙糸マイスター)
